第一期主要人物

ルーシャス・ブライア
奔星暦200年1月1日生まれ（初出時15歳）

　ぱっとしない地味な少年。
　アイルランド島北部の出身。生後間もなく教会に置き去りにされたらしく、嬰児のころから孤児院で育てられる。
　生真面目だが穏和でゆったりとした性格。気弱で受動的・消極的。箱入り育ちでかなりの世間知らず。
　学業成績は優秀で、奨学金をもらってロンドンの寄宿学校で慎ましい学生生活を送っていた。身寄りがないながらも十分恵まれた境遇にあると感じている。
　どういうわけか、遥か遠方の大都市アルマディナにある名門シャローマ学院へ編入することとなり、気が進まないまま旅立ちの日を迎える。

クレイ
奔星暦198年3月3日生まれ（初出時17歳）

　東洋系の謎めいた旅芸人少女。
　齢の割に幼すぎる背格好に仮装めいた黒装束という、目立つ姿で一人旅をしている。斜に構えた小生意気な言動が多く、常に丁寧語で話すが結構な毒舌。しばしば文法がおかしい。
　かなりの偏食家で不健康極まりない生活習慣が染みついている。
　五感が並外れて強い上、超感覚的知覚を持つ。人の心を読み、透視や遠隔視ができるなど、いわゆる千里眼の能力に優れている。